ごきげんよう さんとーしゃです!
年中スーパーで売られている白菜ですが、実は秋から冬に旬を迎えます。 寒くなると、白菜は凍らないように糖分を蓄えるため、旬の時期には甘みが増しておいしくなります。
でも、1玉買うと冷蔵庫にも入れにくいし、毎日鍋料理ばかりでは飽きてしまいます。それに外葉は大きいけれど内側の葉は小さいので、使い方を工夫して鍋や煮物、サラダなど、さまざまな料理で白菜を丸ごと堪能してみましょう。
【白菜の外葉は煮て食べる】
白菜の外葉は大きく、芯の部分が厚いので、白菜を大きめに切って入れる鍋物や煮物などで、白菜の甘みが溶けだす料理に使いましょう。
芯と葉の部分を切り分けたのち、芯はそぎ切りにし、葉は食べやすい大きさに切ります。
■白菜と豚肉の基本の鍋風煮物
豚肉と白菜を存分に味わうレシピです。昆布だしであっさりした味付けにしますが、豚肉と白菜から出る旨味がたっぷりです。
1 材料(2人分)
豚肉(薄切り) 150g (お好みでバラ肉、もも肉をご自由に)
白菜 5枚くらい(大きさにより調整)
昆布だし 300ml
薄口しょうゆ 大さじ1(味見をしながら加減します)
酒大さじ 2
2 作り方
- 軸と葉に切り分けた白菜をそれぞれ鍋用サイズの4~5㎝くらいに切ります。
- 白菜と豚肉を鍋に交互に重ねて入れ、昆布だしを注ぎ、薄口しょうゆ、酒も入れます。
- 鍋を中火にかけ、蓋をして10分程煮ます。
- 白菜の芯の部分がやわらかくなったら、薄口しょうゆ(分量外)で味を整えます。
3 ポイント
そのままいただいても良いし、ポン酢しょうゆにお好みで水分を切った大根おろし、刻みネギ、七味唐辛子(以上分量外)をなどの薬味を入れた付けだれで、さっぱりといただくのもおいしいです。この場合は、調理での味付けを薄くします。
下ごしらえの段階で、豚肉と白菜を重ねて切り、断面を見せて並べれば、ミルフィーユ鍋になります。
また、溶けるチーズをたくさん入れてチーズ鍋にして味変しても楽しいです。
【使い勝手の良い真ん中あたり】
芯と葉がほどよく切りやすい大きさなので、いろんな料理に使えます。外葉でご紹介した鍋にも、次にご紹介する汁物の実にも使いやすいです。もちろん浅漬などにも。今回はサラダをご紹介します。
■ベーコンと白菜のサラダ
白菜に、カリカリに炒めたベーコンを加えたクリーミーなサラダです。白菜のシャキシャキと、カリカリに炒めたベーコンの食感が楽しめます。ドレッシングは市販のクリーミードレッシングを使って時短してもOKです。
1 材料(2人分)
白菜 200g
薄切りベーコン 100g
塩こしょう 少々
(A)マヨネーズ 大さじ2
(A)酢 大さじ1/2
(A)砂糖 小さじ1
(A)マスタード (粒) 小さじ1 なくてもOK
2 作り方
(1) 洗ってよく水を切った白菜を1cm幅に切り、ボウルに入れ、塩コショウをふりかけます。
(2) 薄切りベーコンも、1cm幅に切ります。
(3) 中火で熱したフライパンに2を入れ、カリカリになるまで炒めたら一度取り出し、冷まします。
(4) (A)を合わせておきます。
(5) 1に2を加え、その後4を加え、混ぜ合わせたらできあがり。
3 ポイント
ベーコンを炒める時は火加減に注意し、焦げ付かないようにしましょう。また、粒マスタードはからしで代用可能です。ドレッシング(A)にすりおろしニンニクを少し入れてもおいしくなります。
【小さくなった真ん中の部分は汁物に】
芯も葉も小さくなった真ん中の部分は、細く切ってみそ汁やスープの実にすると、火の通りも早く、無駄なく使えます。量にもよりますが、葉をはがさずに刻んでも良いでしょう。
■白菜とベーコンの牛乳スープ
牛乳ベースのスープにベーコンと白菜の旨みが溶け込み、優しい味わいのスープ。牛乳を豆乳に変えると少しあっさり味に。ささっと作れるので、朝食向きですね。
1 材料(2人分)
白菜 2枚(200g)
ベーコン(スライス) 1枚
バター 10g
ブイヨン 1個
水 100ml
牛乳 300ml(豆乳に変えても良い)
塩・こしょう お好みの量で
2 作り方
- 白菜を食べやすい大きさ(千切りくらい)に刻みます。
- ベーコンは1cmから2㎝くらいの一口大に切ります。
- 鍋にバターを入れて弱火にかけ、バターが溶けたらベーコン、白菜の軸を入れてしんなりするまで炒めます。
- 水とブイヨンと白菜の葉を入れて弱火で10分煮ます。お好みで煮込むときに白ワインや料理酒(分量外)を入れても。
- 牛乳を入れてひと煮立ちしたら、塩、こしょうで味を調えます。
3 ポイント
葉の部分の食感が欲しい場合は、葉は8分後に入れ、タイミングをずらします。
牛乳を入れた後に熱しすぎると、タンパク質が固まったりふきこぼれたりするので、牛乳を入れたら鍋から離れないでくださいね。玉ねぎやにんじんなどをプラスしてもおいしいです。缶詰のアサリをプラスしたらクラムチャウダーになりますよ。
【白菜の選び方】
白菜は、巻きがしっかりしたものがおいしいと言われているので、手に取って重たく感じるものを選びましょう。
丸ごとひと玉購入する場合は、上部を押さえて、ふかふかせず弾力があるものを選びます。これは葉先まで巻きがしっかりしている証拠です。
カットされたものの場合も、ずっしり重く、葉がしっかり詰まっているものを選びます。併せて、断面が平らで切り口がみずみずしく白いものを選びます。カットされてから時間が経ったものは、白菜の成長により断面が盛り上がってきます。また切り口の変色も時間が経っている証拠なので、避けるようにましょう。
様々な料理が楽しめてお財布にも優しい白菜をこの冬はフル活用しましょう!